喫茶の謎解き意地悪紳士2



よくドラマなどで刑事が取り調べの様子を隣の部屋でみている。

まさか実際に体験できるなんて……。

「この窓ね、マジックミラーっていって、向こうからはただの鏡。こっちからは向こうの様子が見える。不思議でしょ?」

隣の綾華が口元を引き上げながら言った。

たしかに不思議だ。

こっちからは叶亜たちが見えるのに、叶亜たちから詩音は見えない。

こういう仕組みになっていたんだ。

マジックミラーに感心したところで、詩音はある疑問に思い当たる。

「そ、そういえば、いいんですか?私なんかに取り調べの様子を見せて……」

あんなに部外者を嫌がってたのに。

綾華はすこし自嘲気味に笑った。

「似てたのよね。あなたが、前の私に」

「私が……播磨刑事に?」

「そう。言葉では上手く説明できないんだけど。」