よくドラマなどで刑事が取り調べの様子を隣の部屋でみている。
まさか実際に体験できるなんて……。
「この窓ね、マジックミラーっていって、向こうからはただの鏡。こっちからは向こうの様子が見える。不思議でしょ?」
隣の綾華が口元を引き上げながら言った。
たしかに不思議だ。
こっちからは叶亜たちが見えるのに、叶亜たちから詩音は見えない。
こういう仕組みになっていたんだ。
マジックミラーに感心したところで、詩音はある疑問に思い当たる。
「そ、そういえば、いいんですか?私なんかに取り調べの様子を見せて……」
あんなに部外者を嫌がってたのに。
綾華はすこし自嘲気味に笑った。
「似てたのよね。あなたが、前の私に」
「私が……播磨刑事に?」
「そう。言葉では上手く説明できないんだけど。」

