邪魔……。
その言葉が詩音の胸を深く突き刺す。
「だから、待っていてくれ。」
それだけ言うと、パタンと取調室の扉がしまった。
たしかに、友達である詩音が葵を守るために嘘を吐いたりしたら、捜査を撹乱するだけの……ただの邪魔者。
詩音がハァッとため息を吐いたとき、取調室の隣の部屋の扉を綾華が開けた。
「こっちに来なさい」
綾華に言われ、詩音は部屋に入った。
そこは、4畳半ほどの狭い部屋で、暗い雰囲気の部屋に小さな窓があるだけだった。
その窓の向こうは、取調室。
デスクを挟んで向かい合う葵と叶亜、阿部の姿があった。

