天然パーマの黒髪に整った顔立ち。 そしてなぜか車イスに乗っている。 彼が、ここのマスターで探偵の東雲叶亜(しののめとあ)。 詩音は「ちがいますー」とリュックから、お土産のマグカップを取り出した。 怪訝そうな顔の叶亜。 「なんだ?これは。」 「マグカップです」 「見れば分かる。これは誰のかと聞いているんだ」 「私たち、サークルで2泊3日のスキー旅行で長野に行ってて……エルちゃんとあなたへのお土産です!マグカップ!」