嘘つきrainと弱虫五月


「ところで、雨音さんは時間
大丈夫ですか?
もうすぐ六時ですが…」

ばっと時計を見た。

五時五十五分…

「あ、もう帰らないと…」

「今日はありがとうございました。
長い時間つき合わせちゃってすみません…」

「いえ、楽しかったです。」

出口に向かった。

「…っ。あの!」

振り返ると彩月さんは驚いたようにこちらを見ていた。

「明日も、この病院に来るので
また…来てもいいですか?」


彩月さんはふっと笑って、

「よろしくお願いします!」

と言った。