王子と姫と王子と



ダメだ。こんなつもりじゃなかった。一日目でまさか…そんな。私は六限目で既に死にかけていた。今まで遠くから王子君を見つめる生活だったのが、いきなり前の席になることによって、急激に接近し過ぎたのだ。味噌汁事件(自己紹介した時のこと)がきっかけなのかわからないが、私に話しかけてくれる。男友達並みに。たった一日でいろんな、王子君が見れた。クールそうに見えるのに甘い物が大好きで、ウーパールーパーとシャボン玉が好きなとことか。私の中の王子君メモリが容量オーバーになったのだ。