半分目を閉じた状態で学校に向かって歩いていると、後ろから走ってくる音がした。次の瞬間、背中に軽い衝撃が走り振り返ると見覚えのない女の子がいた。頭にクエスチョンマークを飛ばす私に、
「同じクラスになったユキだよぉ!」
と怒られてしまった。ごめんごめんと軽く謝罪をすると、朝王子だから許すと、笑顔で返してくれた。そのままユキさんと一緒に登校した。坂道がダルいとか、今日の一限目なんだっけ?とかたわいもない会話だ。
「私ね!このクラスでよかったーって思うの!朝王子は関係ないかもしれないけどね!!」
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