さっきまでお花畑だった私の頭が一気に現実に引き戻される。わかってはいたが、初めて同じクラスになるような人を知っているわけがないのだ。だが実際にはっきり言われるとかなり凹んでしまう。泣きそうになりつつも、自分の手を頭の上からはみ出すか、はみ出さない程度くらいにあげて 「お…大寺原です、よろしく」 と虫の声かと思うくらい控えめに言葉を発した。目の前にいた王子君は、予想以上に近くにいた私を驚いた顔をして見て、すぐにイタズラっ子のように笑った。