名前も知らない王子様

その言葉が引き金になり

「ホントだッ!!
王子に近づくチャーンス☆」

ぐいっ

「え?」

蛍に腕を引っ張られて王子と井上の所に連れて行かれる。

(元気だなぁ…)



気づかなかったんだ。

この時。

人魚なんてあだ名に

何の興味も無ければ。

物語の人魚姫のように

恋をすることになるなんて…。