名前も知らない王子様

「あはは。
いーよ、別に。」

しゅん

明らかに人魚がしょげる。

(ってゆーか彼女いたらこんな風に私といられないわな…
せっかく王子くんがリボン買ってきてくれていい感じでも私が空気壊してどうすんのよ~
もー私のバカ…)

ポン

「??」

人魚の頭に手をのせて王子が人魚の頭を撫でる。