君を守るから。

「あ、そういえば君んとこの姉はどこに行ったんだろうなぁ?」


わざとらしい笑い方


私の姉、つまりは第1王女のノア・ナインのこと


ノア姉様も対峙対戦後行方不明になった中の1人


行方不明になったノア姉様の代わりに囚われの身になったのが私…

何故ナイン派のみんながみんな行方不明になったのか…


私の知らないところで何が起こってたのか対峙対戦3年後の今も分かっていない


「なぁ…お前も可哀想だなぁw」


「何のことを言っているんでしょうか?」


突然笑いだすライアンに驚いた


いや


不気味だ


気持ち悪い



ライアンは、堪えようとした笑いが止まらなかったかのように

ブハッと吐き出す


「ははっ…っは……クスクス…」


「な、何なのですか…?」


この人前前から思ってたけど

変だ…


「本当、姉の代わりだろ?妹って立場は面倒だなぁ…お前、思わないのか?今私がこんな目に遭っているのは姉のせいだ。姉が悪いんだ。…ってな」



「っそ…そんなわけないでしょう!?」


「図星だろ?」


正直のとこライアンの言ってることはあっていた


姉が悪いんだ。

その言葉を聞いた時ドキッとした


どうしよう



どうしよう





その言葉で頭がいっぱいだった







「これは絵踏みだ。さぁ、どうする?元王女サマ…」





「……っつ、あっ……」



この生活にはもううんざり





だからと言って

みんなを裏切るなんて出来ない



私以外の人は地下牢なんかじゃ済まされない

行方不明者や国を追われる身の者


中にはもっと酷く

対峙対戦中に亡くなった人



残酷だ







私より大変な人々がいるなかで


簡単には裏切れない





「私は第2王女アース・ナイン。この名にかけて一国を裏切る行為、たとえ図星だとしても遠慮させていただきます。」



「……っつ、そんな事言って、今更後悔したってもう遅いぞ」




「後悔なんてしませんよ」


余裕そうにフッと笑う




「……っと、囚われの身のくせに……調子乗ってんじゃねぇよ!!」



ガシャガシャン


ライアンは怒り狂って

素手で牢の金属部分を叩く


「……っ!…!!」


声にならない言葉














「兄さん、五月蝿ですよ。」







いきなり出てきたこの人は、
ルイ・レイブルー

ライアンの弟

ライアンとは違って無気力でかつ優しい



「ルイか…何のようだ?」


「一国の王子が、何やっているんですか?これから会議ですよ。」


「あぁ…すっかり忘れていた。此処はお前に任せたぞ」




そういってライアンは私達に背を向け歩き出した











ライアンが見えなくなったのを確認してルイは、ゆっくり口を開けた