学祭2日前。
この日は終日準備でみんな
ジャージで学校に来ていた。
教室の中の飾りや
廊下の装飾が徐々に施されていき
校内が華やかになっていく。
そんなこととは裏腹に
私は今すごく動揺していた。
お昼を食べていた私に
癒音が発した言葉で。
「私さ、学祭が終わる前に告白したいなと思ってるんだ。」
そっか。
そうなるよな。
わざわざ私に言ってくれたんだ。
私は本当のことを言えていないのに。
「告白するんだ!すごいね!頑張って!応援してるよ!」
私は笑顔でそういった。
「あのさ、藍実。」
「ん?どうかした?」
「なんか最近悩んでない?聞くだけなら私にも出来るからさ。」
「いやいや、最近太っちゃったな、と思って。お姉ちゃんにもバカにされちゃうし。」
なんて苦し紛れの嘘をついた。
「そっか。なんかあったら言ってね。」
悲しそうに言う癒音を見て
私の罪悪感が大きくなった。
私がこのまま言わなければ
気付かれなければいいだけだ。
森谷くんに近づかないようにしよう。
癒音の恋が叶うようにそっと見守ろう。
