結局なにも考えずに学校が終わってしまった。
「藍実、今日残るから一緒に帰れない。ごめん。」
といきなり癒音に言われた。
「このあとなんかあったっけ?」
「ちょっとね。」
と陽気に話す。
「わかった。ばいばい。」
私は教室を出て玄関へと向かった。
まだ、集まりが終わらず
玄関にもちらほらとしか帰る生徒が
いなかった。
やっぱり私達の集まりは早く終わったのか。
帰ったらまずちょっと休んで
ご飯食べて、そのあとお風呂に入って
と考えていると
「あれ、ぼっちですか?」
軽く笑いながらたぶん私に言ったと
思われる言葉を無視して
靴を履いて外に出た。
軽く走りながら近づいてくる足音
「え、ひどくない。無視なの?」
「えっと、何ですか?」
最初、ぼっちとか言われたし。
ひどいのはそちらじゃないですか。
森谷くん。
「いや、たまたま見つけたから。怒ってます?」
「少しだけ。思ったんですけど森谷くんも1人じゃないですか。」
「雷のやつ、今日は残るとか言って。ぼっち同盟ということで一緒に帰ろうぜ。」
ぼっち同盟って…。
そもそも私の家の方ではないのは
この前知ったからその誘いは受けられないな…。
「嫌です。」
「ひどい。なんで?一緒に帰るくらいいいだろ。」
「嫌なものは嫌なんです。ついて来ないで下さい。」
「俺も帰る方向一緒だし別にいいだろ。」
何を言っても無理そうなので
一緒に帰るしかないようだ。
