「バカだから、言っとくけど。一生って意味で付き合えって言ったからな。」


「一生?」

それって…私が前に言ってたと思われる、叶えたい夢の好きな人にプロポーズされるってこと?



「まだ分からない?」

「そんなのっ、ちゃんと言ってくれなきゃ分からないよ!」

ちゃんと聞きたい。


ただ、自分が勘違いしてるんじゃ嫌だ。


拓海は照れくさそうにしながら、私にもっと近づいて来て、

耳元で、


「結婚前提に、に決まってんだろ。」



ひえーっ。


改めてはっきり言われると、変な感じ。


嬉しいはずなのに、驚きと戸惑いが隠せない。


付き合いたいとは思ってたけど、まさか拓海はその先まで考えてたなんて…。