「本当だ!行こっか♡」

一瞬可愛いと思ったけど、雪美には負けるな。


「お金、お金…」

財布を探してるけど、

「いいよ、俺が払うから。」

「えっ?悪いよー。」

「いつも俺が払ってるから。」

「いつも?」

「あぁ。雪美、全然財布出さないんだよ。いつの間にか俺がおごる係りになったよ(笑)まぁ、別にいいんだけどな。」

「へー。そうなんだ。」

俺が雪美の話をすると、無愛想な返事をした。


分かりやすいな。




「ありがとう。」

「いーえ。」

会計も終わり、外に出た。


寒さで凍りつきそうな空気。


さっさと中に入ろう。


人混みを駆け抜け、ポップコーンも買った。


「永瀬さん、大丈夫?」