「またさらに寒くなった?」

「なったねー。」

ぶるぶる震えるよ。

「優香ちゃんー。」

「どうしたの?」

「温めてー。」

なに言ってるのよ、あなた。って顔する優香ちゃん。

私、寒さにやられてます。


「そういえば、高橋くんが呼んでたよ。」

「高橋?」

あー。そういえば、前にぶつかっちゃった人だっけ?
私がぼーっとしてたのが悪いんだけどね。

もしかして、復讐…?


こわいこわい…。


「雪美ちゃん、何怯えてるの?」

笑われたーっ。


「チャンスだよ!」

「へ?」

「絶対気があるんだよ、高橋くん。」

「まさかー。」

そんなわけないよ。
だって、一回しか接触ないもん。