小さい頃、おとぎ話がすきだった。 お姫様と、王子様の幸せなラブストーリー。 そんな世界は、キラキラしていて、いつも夢に満ちていた。 あたしにもいつか現れるかな。 あたしだけの運命の王子様が。 ………小さい頃はそんな風に憧れていたけど。 一歩ずつ、大人になるうちに気づいたんだ。 そんな魔法みたいにステキな恋は、それに似合う女の子にしか訪れない。 そしてあたしは、 そんな女の子にはなれないってこと…………。