嘘つきな背中に噛み痕をアゲル。



「えっと、うちの子が、幹太を?」

「はいー。春月堂の一人息子さんですよねぇ、あの格好いい人。否定しなかったし、二人はもうそんなお付き合いされているのかしら。ふふふ」

一瞬、何を言っているのか耳を疑った。
40近いベテランの保育士さんだから、保護者のプライベート、しかも踏み込んで欲しくないことを聞いているのは、確かに困るけど、そのことはもうどうでもいい。

「ちょっと、アンタ、桔梗ちゃんの家の事情知らない訳じゃないわよね」

すかさず、オカマがやんわりとその保育士に意見を言ってけれど、その保育士さんものんびりどっしり構えていた。大物すぎる。

「私は真実を言っただけですよ。巴さんが傷つき前に」

何が不味かったのか、保育士さんは分かっていなかった。
本当に、保育園の息子のオカマを心配した発言だったのだろう。
私なんかの気持ちは後回しで。

「すいませんが、晴一のパパは、晴哉だけです。もし今後呼んでいるのを見たら止めさせて下さい。失礼します」