「もういいわ…。」 カウンターに戻り、香苗にそう言い放つ。 「いいって…?」 「そのまんま〜!」 「えっちょっ…そのまんまって…」 「フロア行ってきまぁす!」 びっくりした顔の香苗を尻目に、愛は客席へ台拭きを片手に出て行った。