私が喋り終わったあと、シーンとしていたけれど、亮哉先輩が 「反対の奴は、今から出て行け。」 と言っても誰も出ていかなかった。 「梨那が姫でいい奴、挙手。」 一斉にあがるたくさんの手。 嬉しい。 「良かったな、梨那。」 私の頭を撫でる陽翔先輩。 私は、ニコッーと笑ってみせた。