陽向の言葉に、陽翔は何も言わない……いや、言えない。

「まあ、落ち着け。
陽翔の思ってること 全部わかると思うからこれを聞いてからにして。」

そう言って、亮哉は ケータイを弄ってから何かを再生した。

『……亮哉か⁇』

『あぁ、俺 梨那と付き合うことになったから。』

……1ヶ月前の海の日だ。