或る日、俺は こんな日々に嫌気がさしていたから、家を逃げ出した。
両親が、悪いことをしていた訳ではない。
ただ、母親の心配性が行き過ぎている そう思っていた。
今から考えてみると、陽奈が死んで 俺まで死なれちゃあ困る ってうのがあったんだと思うんだが、まあ それはいい。
俺は家を逃げ出した。
もちろん、ドアには鍵がかかっていて、開けられない。
俺は、自分の部屋の窓から飛び降りたんだ。
俺の部屋は2階にあったから、飛べたんだ。
そこからは、ただひたすらに走った。
少しでも、家から遠ざかりたかった。



