喫煙室のドアに手をかけようとした瞬間、
「社長、イケメンだよねー!」
聞こえたその声に、俺は伸ばしたその手を俺は引っ込めた。
秘書課に勤務する後輩の女たちがいたからだ。
会社の花形として称される秘書課――そこに所属するのは、全員が女だ。
男と言えば社長秘書である俺1人しかいない。
女1人が紅一点ならば、男1人の場合は黒一点と言うのだそうだ。
くだらない知識を持っている自分に、俺は笑った。
「社長、彼女いるのかな?」
秘書課に所属する女たちは、陣内が目当てだ。
端正な容姿とスリムな長身、イケメンのうえに職業は社長――当然のことながら、女たちが黙っている訳がない。
「社長、イケメンだよねー!」
聞こえたその声に、俺は伸ばしたその手を俺は引っ込めた。
秘書課に勤務する後輩の女たちがいたからだ。
会社の花形として称される秘書課――そこに所属するのは、全員が女だ。
男と言えば社長秘書である俺1人しかいない。
女1人が紅一点ならば、男1人の場合は黒一点と言うのだそうだ。
くだらない知識を持っている自分に、俺は笑った。
「社長、彼女いるのかな?」
秘書課に所属する女たちは、陣内が目当てだ。
端正な容姿とスリムな長身、イケメンのうえに職業は社長――当然のことながら、女たちが黙っている訳がない。