「今はその、分担の話し合いです。」

「…はい。」

「でもあと五分で授業は終わりです。」

「はい。……って、え!?そーなの!?」

じゃあ話し合わなくてもよくない?

「ってことで、今日の話し合いはおしまい!自由にしていいよ!」

やったぁー!おしまいだー!

「さっすが伊谷!ありがとー!」

「ふっ。班長を敬いたまえ。」

「ははーー。仰せのとおりにー。」

私は机に両手をついて、頭を下げた。

さっきまで佐伯くんのことが気になって仕方なかったのに、伊谷と喋ってると佐伯くんのことを忘れちゃう。

今も、思い出したけど見ようと思わない。

楽しいってすごいなぁ〜…。