「新垣、ありがとうな」

存分に空を眺めた後で、俺は新垣を見るとお礼を言った。

「俺、堺の恋を応援する」

そう言った俺に、新垣は唇をあげて微笑んだ。

へえ、笑うとかわいいんだな。

そんなことを思いながら、俺は1歩を踏み出した。

「早速、堺に会ってくる」

新垣にそう言うと、俺は会社に向かって走り出した。

失恋したことは、やっぱりつらい。

でも好きなヤツを応援するのも、大事なんだって思う。

それに失恋から始まる恋もあるんだろうな。

朝陽が照らす中で、俺はそんなことを思った。

☆★END☆★