「それよりアンタに見せたいものがある」 「何ですか」 「この繁華街を抜けると展望台がある」 ハルさんが歩くとみんな道をあける。 ハルさんは余程怖いのか怯えた目でみる。 ハルさんは呆れている。その権力を振りかざすこともない。 本当にウンザリしていた。 ハルさんに刃向う人はいない、頭を下げる繁華街の人たち。 ハルさんはこの繁華街のシンボル。 ならどうしてハルさんがいつも繁華街にいるかわからない。 やっぱり謎が多いハルさん。 ハルさんは静かなところを求めている気がする。