そういうハルさんはオシャレだ。身だしなみもきちんとしてる人だ。
左耳にはいつも通り特注品のピアス。
キラキラ光って綺麗。
そんなハルさん。
「ねぇハル、私たちと遊びましょうよぉ」
谷間を見せてグイッとハルさんの胸板にあてて、割って入ってくるひとも少なくない。
その都度にウンザリしているハルさん。
そんな時は私の腕を掴んで、光るネオンへと連れていく、もっと奥へ
「ちょっとぐらい相手してあげても」
「めんどくさい」
「囲まれるが嫌いなんですか」
「知らないやつが、自分の名前呼んでこっち来られて相手するか?」
ハルさんはこの繁華街で有名だから、知らない人からも声をかけられるんだ。

