no life no color





「こんばんは」


いつものように挨拶をする。


「待ってた」


いつものように待っていてくれる。




あの日以来、ホテルの近くで待っていてくれるようになった。
だからホテルの近くには綺麗な女性がハルさんを捕まえようと
待っている人も多くなった。




私が現れると睨む綺麗な女の人達。
きっと夜の仕事をしていると匂わせる高級なバックとアクセサリー。



ハルさんのためになのか色っぽい胸元の開いた服装が多い。




私は...学生服だ。




着替えてくるべきだった。




「いつもスミマセン。制服で」

「いや気にしてない」