それにハルさんはこの町の有名な人で 知らない人は居なかった。 来客が来るたびにハルさんをチラリと一瞥した。 女性が入ると好意的にみられているハルさん。 そんな目をゴミの如くまったく見ないのだ。 気付いているはずなのに、静かに飲んでいた。 それどころかあまり見られるのが好きではないそぶりをしていた。 話しかける女性も多々居た。 「ハルさんですよね?こんばんは~このと一緒に飲みませんか?」 「あのハルさんだ」 そう話しかけても無視をきめていた