no life no color




あのグループから抜け出したら逆の立場になってしまうのだ



靴箱に何かをいれられることも教科書が紛失することも
自由ができなくなるのだ



もどかしいこの現状。




何一つ変えることができない。友達とはなんなんだろう。



空っぽの高校生活。



複雑な対人関係。




「何か悩みあるなら聞くけど」



そうそっけなく言われた。




「大丈夫です」



きっと弱音を一つ零したらこの人に依存してしまうだろう。
頼らない方が身のためだ



「そう言えばあなたの名前を聞いていません」




これ以上詳しく聞かれたくなくて
話を逸らした