『あっ?生徒手帳おとした?どうしよう
かなあ一』

そんなことをつぶやいていると一人の
男子がやって来た。

『もしかして生徒手帳つてこれかな?』

『・・・それだけど?なぜ?』

『なんかぶつかったんだよね一。でもだ
いぶ雰囲気遠うんだよね。』

その時、しまったと思った。

『人遠いじゃない?』

『でも、これ藤宮さんのでしょ?』

『うっ、返してください』

メガネをとられ、髪をほどかれ、
その男子は、こういった。

『じゃあさ一舞台に出て。』

『はぁ?まさか代役の主役を・・・』

『そうだよ。』

『無理です。ヒトマエムリ。』

『大丈夫。君を見たときまるで別人だつ
たからできるよ。』

さっきまでの顔とは、違いキラキラと
した顔で頼まれたので断れなくなってしまった。