四人の姫


少しの間を挟んだ後、テツさんは相づちを打ち、どこかに電話をかけ始めた。


難しい顔をして話していると思ったら

私にケータイを渡したので、耳に当ててみる。


「…お父さま…。」


電話の主は父だった。