四人の姫

ーギィ


「あ!目さめたー?」


能天気な声で入ってきたのは、朝食を抱えたユウだった。


「ごめんねー、ゆりちゃんさ、突然倒れちゃうんだもん。家も分かんないから連れてきちゃったけど、家のひと大丈夫?」


「…うん、一人暮らしだから。」


「…そっかぁ。」


そう言って、少し考える素振りをみせるユウ。