四人の姫


中にはちょっと強面な若いおにーさんがいた。
どうやら、この人が今日、私を看てくれるお医者様みたい。


私がクルクル回る椅子に腰を下ろした時、カイが何やら親しげにおにーさんと話し出した。

「よう!カイト!久しぶりだなぁ?どうした?怪我でもしたんかー?」

「いや、今日は俺じゃねぇよ。海さん」

「へ?じゃあ、ここの可愛いお嬢さんが?」

「ああ。」

「えぇー!なになに?!カイトの彼女ー?俺めっちゃタイプ何ですけどー!」

「…」