四人の姫

もちろん、カイは眉間に皺を寄せ、私をジッと睨んだ。
でも、心なしか顔がちょっと赤い気がする。

なんで?

かわいい!!カイってこんな表情もするんだ!!


「あたしは大丈夫だよ?…カイには…関係ないし」

そこでニコッと笑ってみせた。
ひきつってたかな…?

頑張ってわらったつもりだったけど、私の笑顔とは裏腹に、カイの表情はどんどん恐ろしく変化していくだけだった。