「心当たり…ねぇのか?」
「うん、たまに背中が痛むなぁって程度で…まさか火傷があるとは」
そこでカイはハァ~と大きなため息をついた。
「この学校に来る前は。何かあったんじゃねぇか?」
ドキッ
あのことは絶対言えない。
死んでも言うもんか。
こんな、汚れた私を知ったら、カイも、ショウも、ユウも、テツだって…きっと離れていってしまう。
いつもは無口で無表情のカイが、今日はよく喋る。
あたしのこと心配してくれてるのかな
かわいい…
-クシャ
私はつい、カイの頭をグッシャグシャにかき乱した。
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