四人の姫

「おい…ーおい!」


…はっ?!

気がついたらカイが私を呼んでいた。

私はベッドに丁寧に寝かされ、カイは私の顔を覗き込んでいた。


どうやら痛みで気絶したみたい…。


私がカイに何?と聞くと

「背中の火傷…誰にやられた」

と、今までに聞いたこともないような低く、威勢を込めた声で聞いてきた。


「…背中…の…火傷…?」

「あぁ」


私には何のことかサッパリ分からなかった。