「南田くんのことをバラされて怒ったのはわかるけど、何もドッキリで仕返しすることなんてないじゃないか」

そう言った星野さんに、
「私だってこうなるとは予想もしていなかったわよ。

想定外だったわよ」

私は言い返した。

まさか、3人がこんなにも弱かったとは思っても見なかった。

「2人共、早く連れて行くわよー!」

そう言ったさくらちゃんに、
「はーい」

私と星野さんは声をそろえて返事をすると、彼女の後を追った。

さくらちゃんの家に3人を連れて行くと、彼らを介抱した。

「もしかしたら一晩は気を失うかも知れないわ」

未だに気を失っている3人に、さくらちゃんはやれやれと言うように息を吐いた。

「麻子ちゃん、明日…」

話しかけてきた星野さんに、
「わかってるわよ。

明日、富山のおばあさんのところへ謝りに行ってくるわ」

私は答えた。

元はと言えば、私のせいで始まった結末である。