ダンデライオン

星野さんは少し考えると、
「それって、成功するのかな?」
と、さくらちゃんに聞いた。

確かに…と、私は心の中で呟いた。

「そもそも、誰が柳の木の下に立っている幽霊の役をやるのよ?」

私はさくらちゃんに聞いた。

「『富山薬局』のおばあちゃんなら似合うんじゃない?」

さくらちゃんが言った。

「えー、『富山薬局』のおばあちゃん引き受けてくれるかなー?」

星野さんは困ったと言う顔をした。

「怪談ライブが終わったら私がおばあちゃんに匿名で電話するわ。

お話したいことがあるので、柳の木の下で待っていてくれませんかって」

さくらちゃんが言った。

「そうでもしなきゃ、富山のおばあちゃんは柳の木の下にこないわよ」

「…確かに」

さくらちゃんに返す言葉が見当たらなくて、私と星野さんは首を縦に振ってうなずいた。