ダンデライオン

「まさか、みんないたとは思っても見なかったわ」

私は割り箸を割りながら朔太郎に話しかけた。

「今に始まったことじゃないから、もう大丈夫だよ」

朔太郎は笑いながら答えた。

「じゃ、いただき…」

手をあわせてあいさつをしようとしたその時だった。

スパーン!

勢いよく開かれた引き戸の音に、私は椅子から飛びあがりそうになった。

えっ、今度は何?

引き戸の方に視線を向けると、
「えっ、ウソ…!?」

割り箸が手から落ちそうになったけど、何とか持ちこたえた。

勢いよく引き戸を開けたその人物は、忍兄ちゃんだった。