ダンデライオン

それがよみがえった時、決心した。

もう迷わない。

忍兄ちゃんは私の“大切な、かけがえのない人”なんだから。

「忍兄ちゃん」

「今度は何?」

私は深呼吸をすると、
「そろそろ、子供の頃に交わした約束を果たさない?」
と、言った。

「えっ?」

忍兄ちゃんは驚いたと言うように聞き返した。

「私、朔太郎と別れたの。

私たちに遠距離恋愛ができる自信がなかったから…」

「知ってたよ」

忍兄ちゃんが言った。

「えっ?」

今度は私が驚いて聞き返す番だった。