ダンデライオン

「でも、まだ心配だよ。

俺、アサちゃんが病院に運ばれたって聞いた時すごく驚いた。

おじさんが詳しいことを連絡してくれるまで、ずっと不安で仕事にも集中できなかったくらい」

悲しそうに言った忍兄ちゃんに、私は申し訳ない気持ちになった。

「ごめんね…。

不安にさせちゃって…」

呟くような声で謝った私に、
「アサちゃんは悪くないよ。

突然のことだった訳なんだし」

忍兄ちゃんが慰めるように言った。

「でも…」

「この話は、これくらいにしよう?

アサちゃんも無事に退院したことだし、本当によかったよ」

笑いながら言った忍兄ちゃんに私は深呼吸をした。

言うなら、今しかない。