ダンデライオン

「と言うか、私をお嫁さんにするって言う約束はどうするって言うのよ…」

呟いて、スマートフォンを胸に抱きしめた。

私、やっと気づいたんだよ?

子供の頃からずっと忍兄ちゃんのことが好きだった。

忍兄ちゃんを男として見ていたことに気づいた。

「子供の頃の約束を果たそうとか…。

好きになってくれるのを待ってるとか…。

幼なじみの関係を早く終わらせたいとか…。

私にそう言っていたくせに…」

もちろん、朝早くだし仕事があるからって言うのもわかってる。

廊下からパタパタと言う足音が聞こえた。

「顔洗ってこよう」

スマートフォンを枕元に置くと、ベッドから起きあがった。