ダンデライオン

徳井さんは首を横に振ると、
「でも、ダメでした。

私、もう1回浅井さんに告白したんです。

そしたら、“好きな人がいるから”って同じセリフで断られました」
と、言った。

「あの…どうして、忍兄ちゃんの好きな人が私だって思ったんですか?」

思わなかったら、わざわざ面会をしにここへこないよね?

そう聞いた私に、
「あなたがホテルを訪ねてきた日に、確信したんです。

浅井さんの好きな人だって…“女の勘”、と言うヤツですかね?」

徳井さんはフフッと笑った。

いや、勘にしろ何にしろすごいわ。

「それから、ですけど…浅井さん、私にこう言ったんです。

“俺の好きな人は後にも先にも彼女だけ。

名古屋へ行っても、彼女を忘れたことなんて1日もなかった。

ただ、バカみたいに彼女のことを考えてた。

それくらいに俺は彼女を深く思い、深く愛している”って」