ダンデライオン

 * * *

北風が窓を強く揺らしている寒い夜のことだった。

お父さんと良太と一緒にこたつに入ってテレビを見ていた時、電話が鳴った。

その電話に出たのは、
「もしもし?」

お母さんだった。

「ええっ!?」

電話に出たとたん、お母さんは驚いた声を出した。

「わかった、すぐにそっちに行くわ。

病院の名前は?」

お母さんの口から病院と言う単語が出てきたので、私は耳を疑った。

忍兄ちゃんの身に、また何かあったのだろうか?

「じゃあ、すぐ行くから」

お母さんはそう言った後、受話器を置いた。