ダンデライオン

「いや、知らなかったも何も、入院は初めてだからよくわからなくて…」

そう答えた私に、
「ああ、そうだったわね。

麻子ちゃんは医者と薬いらずって言うくらい、健康第一だもんね」

美森ちゃんが笑いながら言った。

「ひどいわね、医者と薬いらずだなんて。

インフルエンザにかかったことがあるのよ?」

何クソと言うように反論した私に、
「それは麻子ちゃんが高校生だった頃の話でしょ」

美森ちゃんが何クソと言うように返した。

「八束さーん、八束麻子さーん。

内科の2番診察室へどうぞ」

看護師に名前を呼ばれた。

「あら、呼ばれたみたいだわ」

私と美森ちゃんは椅子から腰をあげると、2番と言うプレートがある診察室へと足を向かわせた。