ダンデライオン

訳がわからない顔をしている私に、
「ごめん、今のは忘れていいから」

忍兄ちゃんが首を横に振った。

「あ、うん…」

そう言った私だけど、気になっていた。

――自分の父親が違う人だったらどうする?

その質問は、一体どう言う意味なのだろう?

そう思っていたら、
「じゃあ、ここで大丈夫?」

忍兄ちゃんが足を止めた。

「うん、1人で帰れるよ」

首を縦に振ってうなずいた私に、
「気をつけて帰れよ。

変なヤツに会ったら股間蹴り飛ばせばいいから」

忍兄ちゃんは笑いながら言った。