ダンデライオン

忍兄ちゃんは1人っ子だから兄弟姉妹がいないのだ。

だから、私と良太を自分の弟と妹のようにかわいがってくれている。

「忍兄ちゃんは?

おじさんとおばさん、元気にしてる?」

そう聞いた私に、忍兄ちゃんの表情が変わった。

「…忍兄ちゃん?」

忍兄ちゃんの名前を呼んだ私に、
「ああ、元気にしてるよ」

忍兄ちゃんは笑いながら答えた。

「ねえ、アサちゃん」

忍兄ちゃんが私の名前を呼んだ。

「何?」

そう聞いた私に、
「もしもだけど、自分の父親が違う人だったらどうする?」

忍兄ちゃんが聞いてきた。

「えっ?」

聞かれた私は訳がわからなかった。