――また明日からお昼食べにきてよ

それは一体、どう言う意味なのだろう?

終わりにしたくないって、そう勝手に解釈してもいいのかな?

…違うよね。

お客さんとしてきてくれ、って言う意味なんだよね?

パンと、引き戸が音を立ててしまった。

私は『徒然曜日』の前を立ち去った。

こんなはずじゃなかったと思う。

なのに、私はどこで間違えてしまったのだろう?

あんな風に終わったはずなのに、私の目からは不思議と涙が出てこなかった。

まだ、私の中で朔太郎に期待している部分があるからなのだろうか?

「――もうよくわかんなくなってきた…」

私は朔太郎の顔を頭の中で思い浮かべた。

だけど頭の中で思い浮かんだ顔は朔太郎ではなく、忍兄ちゃんだった。