ダンデライオン

「アサちゃんもすっかり大人になったね」

忍兄ちゃんはそう言って、私を見つめてきた。

「んっ?

アイスが食べたいならまだ冷蔵庫にあるけど…」

そう言った私に、
「違うよ」

忍兄ちゃんが首を横に振った。

「えっ?」

じゃあ、何で私を見つめていたと言うのだろう?

「――そろそろ、アサちゃんとの約束を果たす頃かなって思って」

忍兄ちゃんが言った。

「えっ、約束?」

私は聞き返した。

忍兄ちゃんと何か約束を交わしていたかしら?

そう思った時、私は今朝見た夢を思い出した。