ダンデライオン

「せ、責任感?」

忍兄ちゃんは訳がわからないと言う顔をした。

「私が小学3年生の時、忍兄ちゃんがおじさんとケンカをして…」

「何でそれが、約束どうこうと関係していると思ってるの?

アサちゃん、1回だけ落ち着こう?」

「私は落ち着いてるわよ!」

忍兄ちゃんに向かって声を荒げたのは、今日が初めてだと思う。

「忍兄ちゃんが暴力団の下っ端の人と関わって、その人からお金を要求されて、おじさんの財布からお金を盗ろうとしたところをおじさんに見つかって、それでケンカになって…」

「アサちゃん、落ち着いて」

「家を飛び出して、その人に殴られて、その現場に居あわせた私まで巻き込まれそうになって、忍兄ちゃんは私を守って…」

呼吸がうまくできない…。

水の中で溺れているみたいだ。